ホーム>バックナンバー2013>２．キリスト張りに馬小屋で誕生したのか？

　聖徳太子の誕生年は諸説ある。
　一般的なのは敏達天皇三年(574)であるが、その前年や、前々年説もある。
　誕生月も正月説と十二月説があるが、生まれた場所は宮中の馬小屋の前だという。
「襲撃味」で示したように、この「馬小屋」というのは、「馬子の家」という意味であろう。

　太子は二歳になると東に向かって手を合わせ、
「南無〜」
　と、言ったという。
　これはおそらく、「なむ〜」ではなく、「ばぶ〜」と言ったのを、父母が聞き間違えただけであろう。
「おい。この子、今、『南無〜』って言ったよな？」
「言ったよね？『南無仏』って言ったよね？東向いて手を合わせて言ったよね？」
「言った言った！確かに言った！」
「すごーい！」
「この子は天才だ！」

　そうである。
　これは単なる親バカが生んだ伝説であろう。