3.ルーズベルトは怪しげ

ホーム>バックナンバー2019>平成三十一年三月号(通算209号)祈り味 ルーズベルトを裸にする3.ルーズベルトは怪しげ

日本の祈りと韓国の祈り
1.ルーズベルトを裸にする
2.ルーズベルトはバカボン
3.ルーズベルトは怪しげ
4.ルーズベルトは二番煎じ
5.ルーズベルトは病み上がり
6.ルーズベルトはあおり運転
7.ルーズベルトは権力の鬼
8.ルーズベルトに勝つのだ
9.ルーズベルトを呪うのだ
10.おわりに

 ルーズベルトは一八八二年一月三十日にニューヨーク州のハドソン川東岸の、先祖伝来の広大なハイドパークの大邸宅に生まれた。
 先祖というのは一六四九年頃、オランダ本国より、当時ニューアムステルダムと呼ばれオランダ植民地であった現在のニューヨークに移住して来たクラエス・マルテンスザン・バン・ローゼンベルトという貴族臭い金満一族である。ドイツ側の家系調査によれば、このオランダ人がユダヤ系であることは明白だった。
 このローゼンベルトの八代目の子孫が、今日のフランクリン・ルーズベルトである。日米開戦前後より、アメリカではルーズベルトの取り巻き連中がしきりにルーズベルトの提灯
(ちょうちん)持ちの宣伝に努めて、「ルーズベルトはワシントン、リンカーンに匹敵するアメリカ三大統領の一人である」と称して、ルーズベルトの家系を偶像化するような本が続出したものだ。しかしながら我々はこのオランダ本国より渡来した貴族臭い傲慢なるローゼンベルト一族が、果たしてどこの馬の骨であろうと少しも差し支えはないのである。
 ただ、ルーズベルトの正体を調査するついでに、このローゼンベルトの家系を文献によって見ると、このオランダ人クラエスはニューアムステルダムでジャーネット・サミュエルスという英国系の女と結婚して五人の子供をつくった。この末子がニコラスと称して、これにまた三人の男子が生まれた。
 我々はルーズベルトの先祖がオランダ人であり、金貯めに巧みで、また多産系であることを注意するとともに、日米危機にあたりルーズベルトがわが敵性蘭印をあくまで扇動し反日化せしめた淵源のいかに深遠なるかを知るであろう。
 このニコラスの二男ヨハンネスは、ロングアイランドのオイスター湾に定住して第二十六代大統領セオドア・ルーズベルトの先祖となった。また三男のヤコブスは、ハドソン川上流のハイドパークに広大なる土地を買い入れてここに大屋敷を造り、今日のルーズベルトの先祖となったわけだ。すでにこの頃よりローゼンベルト一族は、「オランダ系の貴族的金満家族として贅沢なる富裕な生活環境にあった」と、アメリカの記録に記されている。そして一族の名前もオランダ読みのローゼンベルトより、アメリカ読みのルーズベルトに転訛
(てんか)していた。
 かく家系を繰ると、ルーズベルト一家より二人の大統領を出していることがわかるが、今日のルーズベルトの夫人アンナ・エリノアは、第二十六代セオドア・ルーズベルトの弟エリオットの娘であるから、二重の複雑な親族結婚が行われたわけだ。元来ルーズベルト家は、ニューヨーク最大の名望家に数えられて民主党の勢力者になっていたが、南北戦争の当時、ロングアイランドのルーズベルト家のみ共和党に転向した。したがってセオドア・ルーズベルトは共和党より大統領に出馬したのである。今日のルーズベルトはもちろん、先祖伝来の民主党のお株によって政界にせり出したものであるから、これにルーズベルトの親族結婚によって醜怪なる民主党と共和党の金権結婚が成立したのだ。我々は自由正義の美名に隠れたデモクラシー政治の腐ったカラクリを、ただ侮蔑すれば足りる。

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