歴史チップス>バックナンバー2023>令和五年10月号(通算264号)衆道味　ジャニー喜多川元社長性加害問題

　昔、ジャニー喜多川(きたがわ)元社長は性欲を満たすために「ハーレム」を作った。
　ハーレムの名を、「ジャニーズ事務所」といった。
　ハーレムといっても、女の子を集めたのではなかった。
　かわいい男の子をたくさん集め、数十年にわたって数千人もを食い物にしてきたという。

　長い間、ジャニー喜多川の悪行は公にされなかった。
　告発者もいたが、カネの力でねじ伏せられた。
　日本のマスコミどもは、見て見ぬふりをしていた。
　海外のマスコミ(BBC)が騒ぎ出したため、ようやく便乗するしかなかった。

　しかしすでにジャニー喜多川は故人である。
　東山紀之(ひがしやまのりゆき)新社長が、
「鬼畜の所業」
　と、吐き捨てたが、死人に口はなく、こたえることもない。

　それにしても、困ったものである。
　カネでもめごとはなかったことにできても、おぞましい過去を消すことはできない。
　二度とこのような悲劇はないように願いたいが、同じようなことは将来何度でも起こるであろう。
　マスコミがカネで雇われている以上、カネには屈するよりほかないからである。

　はい、というわけで今回は「衆道(しゅどう)味」にしてみましたー。
　平安時代の性被害者とみられる遮那王(しゃなおう。沙那王・舎那王)を紹介します。
　え？ 御存じない？
　まー、遮那王というのは稚児(ちご)名ですからね〜。売春商売上の源氏名なんですよ〜。
　幼名を牛若丸、後の名を源義経といいます。
　これなら御存じですよね？
　今回はほぼ全編下ネタなんで、受け付けない方はスルーしちゃってください。
　あと義経ファンの方や鞍馬寺(くらまでら。京都市左京区)関係者の方も、「激おこぷんぷん丸」になっちゃうと思いますので、見ちゃダメです。
　その他の方は、どぞっ！

[2023年9月末日執筆]
参考文献はコチラ

「遮那王」登場人物

【遮那王(牛若・源義経)】しゃなおう(うしわか・みなもとのよしつね)。鞍馬寺のナンバーワン稚児。源義朝の九男。母は常盤御前。

【常盤御前】ときわごぜん。お母さん。遮那王の母。源義朝・藤原長成らの妻。

【藤原長成】ふじわらのながなり。最後のお父さん。遮那王の継父。常盤御前の夫。
【藤原能成】ふじわらのよしなり。遮那王の異父弟。藤原長成と常盤御前の子。
【今若or乙若(義円or阿野全成)】いまわか・おとわか(ぎえん・あのぜんじょう。遮那王の同母兄。

【少進坊(鎌田正近)】しょうしんぼう(かまたまさちか)。鎌田先輩。遮那王の先輩。

【武蔵坊弁慶】むさしぼうべんけい。遮那王のダチ。放浪僧。元比叡山の僧兵。

【金売吉次】かねうりきちじ。遮那王のファン。三条に住む金商人。

【熊坂長範】くまさかちょうはん。覚日の手の者。強盗。

【後白河法皇】ごしらかわほうおう。遊び人な院。遮那王のファン。院政。伝77代天皇。

【遮那王を預けにきた人】
【給仕係】
【京雀たち】

【鬼一法眼】きいちほうげん・おにいちほうげん。老先生。遮那王の「剣」の先生。

【 覚　日 】かくじつ・かくにち。和尚さん。遮那王の庇護者。鞍馬寺住職。

【浄瑠璃姫】じょうるりひめ。矢作長者の娘。