将軍暗殺!自業自得?誰も仇を取りにいかなーい!
  〜 しれっとヤツが台頭? 赤松満祐成敗、嘉吉の乱!!

歴史チップス>バックナンバー2023>令和五年9月号(通算263号)処理味 プリゴジン始末&処理水(汚染水)放出開始

プリゴジン&処理水
1.その男
2.錯 乱
3.夜の戦士
4.雲ながれゆく
5.賊 将
6.まぽろしの城
7.あほうがらす
8.まんぞくまんぞく

 令和五年(2023)八月二十三日、前々月に反乱を企てたロシアの民間軍事会社「ワグネル」創業者プリゴジンが乗っていた小型機がモスクワ北西トベリ州で墜落し、プリゴジン他乗客乗員十名全員が死亡した(「裏切味」参照)
 その日のうちにプーチン大統領が哀悼の意を示し、大統領府が暗殺を否定したが、どうにも怪しい。
 プーチンなりのプリゴジンの乱の「処理」だったと思われる。

 一方日本では、八月二十四日から福島第一原発事故(「福島味」参照)処理水の海洋放出が開始された。
 処理水とはいっても、トリチウム他放射性物質を処理しきれていない汚染水である。
中国が使う『汚染水』を使うな!」
 伊藤哲郎農相による「汚染水」発言が問題になっているが、おかしな話である。
 もともと汚染水と言い出したのは日本なのである。海洋放出を見越して処理水と言い換えるつい最近まで、みんなで汚染水と言いまくっていたのである。
 そのため、
中国が使う『汚染水』を使うな!」
 と、批判するのはおかしい。
 批判している自分たちもまた、中国から伝わってきた漢字をこれ見よがしに使っているからである。
 そういえば、先の大戦で日本は敵性語である英語の使用を禁じていた。
 もし中国と戦争になれば、日本語は崩壊するであろう。

 というわけで今月は「処理味」です。
 嘉吉の変を描いた「暴君味」の続編として、赤松満祐が討ち取られちゃった嘉吉の乱紹介します。
 それでは、どぞっ!

[2023年8月末日執筆]
参考文献はコチラ

「嘉吉の乱」登場人物

【赤松満祐(性具)】あかまつみつすけ(しょうぐ)。播磨他守護。

【赤松教康(彦次郎)】あかまつのりやす(ひこじろう)。満祐の子。

【赤松義雅(伊予守)】あかまつよしまさ(いよのかみ)。満祐の弟。

【赤松則繁(左馬助)】あかまつのりしげ(さまのすけ)。満祐の弟。

【足利義尊(冬氏)】
あしかがよしたか(ふゆうじ)。偽将軍。満祐らの主君。足利直冬の子。

【喜多野性用】きたのせいよう。満祐の軍師。

【安積行秀】あずみゆきひで。満祐の家来。勇者。

【京雀たち】
【土倉や酒屋】
【赤松軍の人々】
【山名軍の人々】
【カラスたち】

【伏見宮栄仁親王】ふしみのみやよしひとしんのう。貞成親王の父。
【伏見宮貞成親王(後崇光院)】ふしみのみやさだふさしんのう(ごすこういん)。後花園天皇の父。
【後花園天皇】ごはなぞのてんのう。伝102代天皇。貞成親王の子。

【細川持之】ほそかわもちゆき。管領。摂津等守護。

【足利千也茶丸(義勝)】あしかがせんやちゃまる(よしかつ)。後の室町幕府7代将軍。
【伊勢貞経】いせさだつね。前政所執事。
【季瓊真蘂】きけいしんずい。相国寺蔭涼軒主。

【山名持豊(宗全)】やまなもちとよ(そうぜん)。侍所頭人。但馬等守護。


inserted by FC2 system