9.グラバーの迷言

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 グラバー(Thomas Blake Glover)江戸時代末期〜明治時代のイギリスの貿易商である。
 安政六年(1859)九月に長崎でグラバー商会を設立し、薩摩長州ほか倒幕を目指す諸藩に武器を売りまくって巨万の富を築き上げた。

 そのグラバーが維新後に言ったのがこれである。

「自分は幕府に対する反逆人の中で、もっとも大きな反逆人だと思う」

 これは豪語というより、まったく正直な言葉であろう。
 日本は幕末明治期に欧米列強の半植民地にされていたのである。
 が、このことを日本人は認めず、あたかも薩長だけで幕府を倒し、あたかも新政府だけでやロシアに勝ったような顔をしているのである。
 この大いなる勘違いが、後の暗黒時代へと突き進ませる原動力になったのであろう!
 幕末明治期における日本の真の敵は正面にはいなかった!
 背後で扇動している巨大な影に踊らされていたのである!

 明治三年(1870)、グラバー商会はなぜか破産し、グラバーは後藤象二郎三菱に顧問として雇われた。
 ジャパン・ブルワリー・カンパニー
(後のキリンビール)創立にも参画している。

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