★ 反乱鎮圧! さらし首! 故郷に向けて飛んでみた!
  〜 ギネスも驚愕! 飛びます飛びます平将門の生首!!

ホーム>バックナンバー2023>令和五年8月号(通算262号)生首味 札幌すすきの生首持ち去り事件

生首持ち去り事件
1.生首誕生
2.生首新鮮
3.生首紛失
4.生首伝説

「生首〜ムケーキ」
「生首〜ムコロッケ」
「生首〜ムシチュー」
 いえ、なんでもありません。忘れてください。
 どれもありそうですが、絶対に飲食店では登場しない、させてはいけないメニューを並べてみました。

 令和五年(2013)七月、薄野(すすきの。札幌市中央区)にあるラブホテル「レッツすすきの」で若い女性(田村瑠奈)が男性(浦仁志)を刺し殺し、自宅に生首を持ち帰り、女性の両親(田村修・田村浩子)も逮捕されるという猟奇事件が起こった。
 事件発生当初、マスコミは殺害犯について「女を偽装した男」と見ていたようだが、私は初めから女性説をひっくり返す理由はないと思っていた。
 歴史上、この国には女武者が何人もおり、首を取るのは男の専売特許ではなかったからである。

 はい、というわけで夏真っ盛りの今月号は納涼も兼ねて「生首味」にしてみましたー。
 この国では古来から多くの人たちの首が狩られているため、生首の逸話には事欠きません。
 当サイトでも、三浦道寸
(みうらどうすん)・義意(よしおき)父子(「三浦味」参照)や、足利義教(「暴君味」参照)今川義元(「最強味」参照)、朝倉義景(「大雪味」参照)富樫政親(「北陸味」参照)山名氏清(「無念味」参照)足利持氏(「クジ味」参照)、道化六郎左衛門(どうけろくろうざえもん。「決断味」参照)、林通政(はやしみちまさ。「泥沼味」参照)平忠常(「降伏味」参照)、源義平(みなもとのよしひら。「変異味」参照)織田信長(「ロス味」参照)などなど、主役級だけでも生首になっちゃってる人が大勢います。
 では、日本史上最も有名な生首は誰のものなのか?
 おそらく、この人でしょう。
 平安時代の自称新皇平将門の生首でしょう。
 何しろ飛行距離が驚異的なんです。
 三浦義意の首もかなり飛びましたが、将門の記録と比べたら、まるで達人とペーペーです。
 では、将門の「飛首伝説」とはどんなものだったのでしょうか?
 それでは、どぞっ!

[2023年7月末日執筆]
参考文献はコチラ

「将門の首」登場人物

【平 貞盛】たいらのさだもり。常陸掾(のちの鎮守府将軍)。将門のいとこ。

【藤原秀郷】
ふじわらのひでさと。下野横領使(後の下野守)。貞盛の盟友。

【館 諸忠】
たてのもろただ。貞盛の郎党。

【平貞盛の家来】
【京雀たち】
【野次馬】

【 義 海 】ぎかい。天台座主。尊意の後継。

【 良 源 】
りょうげん。天台宗僧。

【藤原忠平】ふじわらのただひら。摂政。将門の元主人。

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